外国人材への災害避難情報の提供

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被災時は日本人でも慌てますし、災害が大規模であったり夜間に発生した場合には情報の不足を感じることがあります。まして日本では母国語での情報が不足している外国人材の方が被災時に感じる不安と怖れは、察するに余りあるものがあります。

被災時の避難ガイドブックkなどの情報提供は主に地方自治体が行なっており、それを多言語化しているところもあります。例えば東京都には防災ホームページがあり、機械翻訳ではありますが日本語以外に9言語に翻訳することができます。更に、それらの地方自治体や他の組織の防災・被災情報サイトをまとめた防災ポータルを、2020年の東京オリンピックに向けて国交省が多言語で提供しています。

国交省の防災ポータル自体は5言語(日本語・英語・韓国語・中国語(簡体字・繁体字))で提供されていますが、ポータルからリンクされている情報サイト自体の多言語化レベルはサイトによって異なり、日本語のみのサイトもありますので、注意が必要です。

これらの防災情報ポータルは災害が起きて初めて見るのではなく、事前にポータル内の情報サイトを閲覧し、住所や勤務先の自治体のサイトや言語・提供情報の種類などの点で「自分に役立つサイト」を選んで、そのURLを予めお気に入りに記録しておくと良いと思います。

また、現実の被災場面ではサイトにアクセスすること自体が困難になることもありますので、事前に必要な情報を印刷しておいたり、指定避難場所を実際に訪ねて場所を確認しておくなどの「予行演習」をしておくと、災害に遭遇した際に慌てず臨機応変な対応ができるようになると思います。

リンク: 東京都 防災ホームページ (日本語、画面上部の言語ボタンで機械翻訳される)

リンク: 国交省 防災ポータル (日本語、英語・韓国語・中国語版あり)